効率的な栽培のために使用される除草剤、殺虫剤、化学肥料などを一切使用せず、イラクサ、カモミール、西洋タンポポなどで作られた自家製の調合剤を散布します。また除草策の一つとして頻繁に土を耕します。それにより土に空気が送り込まれ、微生物がより活発となり、ビオディナミ農法が可能となります。微生物の活動が活性化された「生きた土壌」からは最高のブドウがゆっくりと育っていきます。
収穫は、ブドウが完熟するまで待ちます。通常、酸度を重視するシャンパーニュでは早めに収穫を行いますが、ビオディナミ農法により、土中の岩盤に深く入り込んだ根がミネラルを吸収し、ワインにフレッシュさを与えることが出来る為、ド・スーザでは「完熟した香り豊かなブドウ」が収穫できるのです。
平均樹齢45 年、古いものでは50 年~ 100 年もの古木が栽培されています。通常と比べ、収量は約30%程度落ちますが、樹齢を重ねるごとに深く入り込んだ根は、様々な土壌成分を吸収し、熟度の高い、バランスの取れた高品質なブドウが収穫できます。
「繊細でミネラルのある土壌」「生きた土壌を作りだすビオディナミ農法」「深く根を張った樹齢の高い樹」。この3 つの相乗効果によってこそ、「完熟した果実の豊かな香り」「濃密な旨味」「柔らかな酸に輪郭を与える強靭なミネラル」が表現され、世界で選ばれるシャンパーニュ『ド・スーザ』が造り出されます。par De Sousa
「
グリーンガイド2024
チョークと石に近い美しい深みのあるアロマ。鋭いノーズは上質なシャルドネのフィネス。口に含むと、余韻は長く、厚みはあまりないが、繊細なムース。全体的に緻密。」93/100点 par Guide vert 2024
キュヴェ名のミコリーズとは菌根の意。
最も重要なことは、テロワールを尊重した自然なやり方、すなわち “ビオディナミ “と “土壌通気 “を用いて、土壌の微生物の多様性を発達させることです。
ジュリー・ド・スーザ(次女)と私たちの2頭の輓馬が行う耕作は、土壌の圧縮を最小限に抑え、菌根菌の発育に貢献し、それによってブドウの木の栄養状態が改善され、果実の品質が向上します。
母岩を溶かす菌根菌のおかげで、根は微量要素(作物の生育に必要な栄養素のうち 作物体内に約0.1%以上存在するものを多量要素、0.01%以下のもの)から栄養を得ることができます。菌根は、土壌、下層土、ブドウの木の間をつなぐ伝達ベルトなのです。