*このワインは*
*ドメーヌ・フーリエとは*
ジュヴレ・シャンベルタン村を中心に約10haを所有するドメーヌ。現当主ジャン・マリー・フーリエ氏は、ヴォーヌ=ロマネの巨匠アンリ・ジャイエのもとで修業を積み、1994年に家業を継承しました。彼の哲学は何よりも自然に即したテロワール第一主義であり、畑では化学的介入を避け、徹底した手作業による自然な収量制限を行っています。特にミルランダージュ(結実不良)と高樹齢のブドウ樹に強いこだわりを持ち、凝縮した健全な果実を得ることを重視しています。
ドメーヌのワインとは別に、コート・ド・ニュイ各地の信頼できる旧知の栽培家からブドウを購入し、自ら醸造を行うネゴスものも手掛けています。A.C.ブルゴーニュに関しては自社畑と買いブドウをブレンドしており、ドメーヌものと全く同じ醸造法で仕立てられます。
醸造では全房発酵を行いません。その理由はタンク内に酸素が入りすぎること、そしてアルコール度数を過度に上げないためです。一度すべて除梗した後、粒と梗を層状に重ねる独自の「サンドイッチ法」で発酵を行い、ピジャージュは手作業で1日2〜3回行います。この方法により梗の熟度を見極めながら、アルコールのコントロールとワインへの清涼感を両立させています。粒と梗を一度バラバラにしてから層にするこの手法は、他の生産者ではほとんど見られません。
2023年のアルコール度数は、グリオット=シャンベルタンで13.9%、プルミエ・クリュで13.2〜13.8%。グラン・クリュでは放置すれば15%に達する可能性があり、酸を残しつつ発酵を管理する工夫が求められました。梗の使用率は2022年が20%、2023年が30%。熟した梗がアルコールを吸収し、ワインに清涼感を与える重要な役割を果たします。
フーリエのワインは、力強さよりも繊細さと透明感を重視し、シルキーな質感とミネラルの緊張感を併せ持ちます。熟成とともにさらなる奥行きを見せ、テロワールが持つエレガンスを体現する造り手です。▶︎Domaine Fourrier
*クロ・ソルベとは*
モレ=サン=ドニ村の南寄り、特級クロ・デ・ランブレイのすぐ下に位置するプルミエ・クリュ。区画はおよそ3.5haで、穏やかな東向きの斜面に広がります。朝の光をまっすぐ受ける立地で、成熟と酸のバランスが整いやすい環境です。
土壌は白色を帯びたマールと石灰岩を主体に、適度な粘土が混じる構成。水分のアクセスはやや制限され、樹勢は自然と落ち着き、果実には密度と複雑味が宿ります。特級畑より標高はわずかに低いものの、酸が落ちすぎず、黒果実の奥に明るいニュアンスが残るのがこの区画の特徴です。
石灰由来のミネラルに、モレ=サン=ドニらしいしっとりとした質感が重なり、柔らかさの中に静かな厚みが生まれます。穏やかさと奥行きが同居する、落ち着いた表情の畑といえます。
名称の「Clos」は、かつて周囲を囲っていた石壁に由来し、「Sorbè」はナナカマド(rowan tree)あるいは旧所有者名に由来するとされています。
*ワインを休ませるために*
札幌市南区、藻岩下。
藻岩山麓にあるワインショップPetite-Foret(プティット フォレ)。
私たちのセラーでは、太陽光(紫外線・可視光線・赤外線)・振動・強制対流・乾燥・温度変化(高温)・異臭・塩素・青かび等々、ワインにとって害あるものを可能な限り排除しております。
また、洞窟を模した暗闇のセラーの中で休んでいるワインたちが、当店を旅立つその日までセラー・マスター以外の人の手に触れることはありません。どうぞ安心してワインをお選びください。▶︎詳しくはこちら
*ご購入をお考えのお客様へ*
スタンダードワインから、超限定品まで。
ワインラヴァーの皆さまに「適正価格」でお届けすることを大切に考えています。
転売を防ぎ、本当にワインを楽しみたい方へお届けするための取り組みとして、当店のホームページでは一部のワインのみ価格を掲載しています。掲載のないワインの金額を確認されたい場合は、▶︎お問い合わせ よりご連絡ください。