*評価*
香りは控えめながら閉じすぎてはおらず、白い果実を軸に、ほのかに花のニュアンスが重なります。口中では引き締まった活力があり、性格の異なる張りが感じられます。余韻は生き生きとしており、とても長い。90–93/100点 Inside Burgundy
*ドメーヌ・ポール・ピヨとは*
シャサーニュ=モンラッシェ村に根を下ろす家族経営ドメーヌ。創業は1900年で、樽職人でもあったジャン=バティスト・ピヨが礎を築き、その後息子たちが畑を広げました。1968年からはアンリの息子ポール・ピヨが継承し、現在はその子どもであるティエリー・ピヨとクリステル・ピヨ=モルテが家業を担っています。シャサーニュに定着した4代続く生産者です。
所有畑は約13ha。中心はシャサーニュ=モンラッシェで、ラ・ロマネをはじめとする複数の1級畑を持ち、あわせてサントーバンの1級畑、サントネイ、ブルゴーニュ・ルージュ、ブルゴーニュ・ブラン、ブルゴーニュ・アリゴテも手がけます。植栽の約3分の2が白品種で、シャルドネが主体です。
ティエリー・ピヨは2007年以降、醸造の方向性をより明確に打ち出しています。白では新樽比率を強く抑え、通常でも10%前後にとどめ、熟成期間は以前より長く設定。圧搾は長く、デブルバージュもバトナージュも行わず、亜硫酸の使用も最小限に抑えます。発酵には野生酵母を用い、澱を落ち着かせずにそのまま樽へ移す方法を採っています。赤白ともに外から整えすぎず、区画ごとの個性をそのまま掬い上げる考え方が一貫しています。
畑ではビオロジックの原則に沿った管理を実践していますが、認証取得は目的としていません。白は石灰質由来の緊張感と果実の芯を、赤は密度と輪郭を、それぞれ過不足なく示すことを重視しています。シャサーニュ村内でも村名から1級までの並びが厚く、同村の性格を立体的に見るうえで重要な生産者のひとりです。▶︎Domaine Paul Pillot
*クロ・サン=ジャンとは*
クロ・サン=ジャンは、シャサーニュ=モンラッシェ村南部の中腹に位置する区画で、東向きの斜面に広がります。単独のリュー・ディとしては約5ha強。さらに南側のシャサーニュ・デュ・クロ・サン=ジャン、下方のレ・ルビシェ、レ・ミュレとあわせて、広い意味でクロ・サン=ジャンの名で扱われることがあります。生産者によってはこれら周辺区画も「Clos Saint-Jean」として表記します。
この区画はシャルドネとピノ・ノワールの両方が植えられており、白赤ともに高い評価を受けます。一般には赤の知名度が高く、外観は比較的明るく見えても熟成に耐えることで知られますが、白もまた重要です。今回の白は、石灰質土壌がもたらす張りと、東向き中腹らしい端正な構成を備えた区画として理解できます。
畑の上方には大きな採石場があり、この一帯の地層構成をよく示しています。土壌は小石を多く含む白亜質で、その下にコート・ドール一帯に共通する石灰岩基盤が続きます。表土には砕けた石灰岩片に加え、色の濃い赤粘土が混じりますが、その分布は区画内でも一定ではありません。水はけが良く、樹勢が過度に強くなりにくいため、果実は密度を保ちながら成熟します。
東向きのため朝の光を受けやすく、日中の強い熱に焼かれにくい位置でもあります。こうした地形と土壌の組み合わせにより、香りは過度に膨らまず、引き締まった輪郭と持続を備えた酒質になりやすい区画です。クロ・サン=ジャンの名は単一区画名でありながら、周辺の複数区画との関係も含めて理解する必要がある、シャサーニュの中でも少し複雑な畑のひとつです。
*ワインを休ませるために*
札幌市南区、藻岩下。
藻岩山麓にあるワインショップPetite-Foret。
私たちのセラーでは、太陽光(紫外線・可視光線・赤外線)・振動・強制対流・乾燥・温度変化(高温)・異臭・塩素・青かび等々、ワインにとって害あるものを可能な限り排除しております。
また、洞窟を模した暗闇のセラーの中で休んでいるワインたちが、当店を旅立つその日までセラー・マスター以外の人の手に触れることはありません。どうぞ安心してワインをお選びください。▶︎詳しくはこちら
*ご購入をお考えのお客様へ*
スタンダードワインから、超限定品まで。
ワインラヴァーの皆さまに「適正価格」でお届けすることを大切に考えています。
転売を防ぎ、本当にワインを楽しみたい方へお届けするための取り組みとして、当店のホームページでは一部のワインのみ価格を掲載しています。掲載のないワインの金額を確認されたい場合は、▶︎お問い合わせ よりご連絡ください。