*このワインは*
ブドウはラドワ村ビュイソン地区の「ラ・コルヴェ」区画より。標高中腹の南向き斜面に位置し、粘土石灰質の排水性に優れた土壌で栽培されています。1955年と1987年に植えられたブドウ(樹齢32〜71年)を全房のまま発酵。亜硫酸無添加、CO₂による酸化防止下で自然発酵を行い、澱とともに熟成。新樽比率33%で14か月の樽熟成を経て瓶詰。濾過やポンプ移動を行わず、瓶詰め時に最小限の亜硫酸を添加しています。
香りは黒果実やスパイス、スミレの花を思わせ、熟した果実の凝縮感と滑らかな質感を併せ持ちます。口中ではピノ・ノワールの熟度が見事に表れ、エレガンスと力強さのバランスが秀逸。自然酵母由来の複雑味と、南向き区画ならではの温かみある骨格が印象的です。最適飲み頃は2027〜2035年。
*アンリ・ノーダン=フェランとは*
ブルゴーニュ、マニー=レ=ヴィレール村に本拠を置く家族経営ドメーヌ。16世紀から続く家系の流れをくみ、現当主クレール・ノーダンが1994年に父アンリから継承しました。父アンリの時代に拡大した畑を基盤に、現在はオート・コート・ド・ボーヌを中心に22haを所有し、アロース・コルトン、ラドワ、ニュイ=サン=ジョルジュなどにも区画を持ちます。
クレールは醸造学のエンジニアとして世界各地で研修を積んだ後、家業を引き継ぎました。彼女は技術偏重のワイン造りを脱し、「観察・直感・自然との対話」を重視した哲学を確立。化学的介入を避け、必要最小限の手作業でブドウの生命力を引き出すことを信条としています。機械やテクノロジーは補助的な存在にとどめ、発酵から瓶詰めまで重力を利用した自然な工程を採用。サステナブルかつ人間的なアプローチで、土地の個性をそのままボトルに封じ込めています。
クレールはブルゴーニュの名門ドメーヌ・ビゾの当主、エマニュエル・ビゾ氏の夫人でもあり、両者に共通するのは「過剰な介入を排し、ブドウの生命力とテロワールをそのまま映す」という信念。その感性と精緻な造りが、ワインに独自の静謐な力を与えています。▶︎Domaine Henri Naudin-Ferrand
*ラ・コルヴェとは*
コート・ド・ボーヌ北端、ラドワ・セリニ村に位置するプルミエ・クリュ。丘の中腹、ビュイソン集落の上方に広がる南向き斜面にあり、目の前にはコルトン丘が望まれます。粘土石灰質の土壌はコンブランシアン石灰岩を母岩とし、上部に粘土と砂利を多く含む痩せ地で、ブドウは根を深く張り、果実の凝縮と骨格を形成します。昼夜の寒暖差が大きく、果実の熟度と酸の均衡が取れたワインを生み出します。
この区画はラドワ村で最も知られたクリマのひとつで、ピノ・ノワールを主体とするワインは豊かな果実味と力強い構造を持ちながら、コルトンのグラン・クリュに比べてやや素朴で伸びやかなスタイルが特徴です。
*ワインを休ませるために*
札幌市南区、藻岩下。
藻岩山麓にあるワインショップPetite-Foret(プティット フォレ)。
私たちのセラーでは、太陽光(紫外線・可視光線・赤外線)・振動・強制対流・乾燥・温度変化(高温)・異臭・塩素・青かび等々、ワインにとって害あるものを可能な限り排除しております。また、洞窟を模した暗闇のセラーの中で休んでいるワインたちが、当店を旅立つその日までセラー・マスター以外の人の手に触れることはありません。どうぞ安心してワインをお選びください。▶︎詳しくはこちら
*ご購入をお考えのお客様へ*
スタンダードワインから、超限定品まで。
ワインラヴァーの皆さまに「適正価格」でお届けすることを大切に考えています。
転売を防ぎ、本当にワインを楽しみたい方へお届けするための取り組みとして、当店のホームページでは一部のワインのみ価格を掲載しています。掲載のないワインの金額を確認されたい場合は、▶︎お問い合わせ よりご連絡ください。