＊評価＊
「繊細なアタックと、きめ細やかなテクスチャーが印象的な1本。柔らかく広がる口当たりの中に、2022年らしい果実の明るさが漂い、心地よい余韻を残します。あくまでも優しく、穏やかに語りかけてくるような仕上がりです。」93/100点 Guide Vert 2025
＊シルヴァン・モレとは＊
ブルゴーニュ南部のシャサーニュ・モンラッシェにルーツを持つ名門の血筋に生まれたヴィニュロンです。彼の家系には1643年からワイン造りの記録が残されており、長い歴史の中で何世代にもわたり畑と技術が受け継がれてきました。祖父アルベール・モレの代には、その栽培面積と品質において飛躍的な発展を遂げ、販売方法の革新を含め、近代的なドメーヌ経営の礎を築いていきます。
その後、父ジャン＝マルク・モレが自身の名を冠したドメーヌを立ち上げ、特に白ワインにおいて世界的な評価を確立しました。そして2014年、父から8haの畑を継承したシルヴァンは、自らのドメーヌ「Domaine Sylvain Morey」をスタート。姉のカロリーヌも同時に別のドメーヌを設立し、兄妹それぞれが個性あるワインを造り続けています。
一方で、シルヴァンは2002年から南仏リュベロンでも自身のワイン造りを始めており、ブルゴーニュと南仏という全く異なる2つの地で経験を積み重ねてきました。この幅広い視野と経験が、彼のブルゴーニュワインに奥行きと柔らかさをもたらしています。
シルヴァン・モレの哲学は「テロワールを映す透明なワイン造り」。それぞれの区画が持つ個性を最大限に引き出すため、畑はビオロジック農法で丁寧に管理され、土壌の生命力を育むことに重きを置いています。醸造においても、野生酵母による自然発酵、清澄や濾過を避けるなど、極力人の手を加えすぎず、自然の流れに寄り添った造りを徹底しています。
その味わいは、決して華美に飾り立てることはなく、むしろ静かに語りかけてくるような繊細さが魅力です。ときに素朴とも言えるそのスタイルには、熟練の職人らしい自信と、土地への深い敬意が感じられます。par Sylvain Morey
＊シャン・ガンとは＊
「シャン・ガン」は、シャサーニュ・モンラッシェの中腹に位置するプルミエ・クリュのひとつで、「開墾された野」という意味の名を持つ歴史ある畑です。面積は約4.6ha、緩やかな南東向きの斜面にあり、朝の陽光をたっぷりと浴びながらも午後の暑さを避けられる理想的な立地にあります。
土壌は小石混じりの赤みを帯びた粘土石灰質。この薄く浅い表土と豊富な石灰岩が、シャルドネに緊張感とミネラルを与え、華やかさと奥行きを併せ持つワインを生み出します。隣接する「レ・カイユレ」や「ラ・マルトロワ」と同様、シャサーニュの中でも特に注目度の高いテロワールのひとつとされ、ピュリニーに接していることから、その気品を思わせる風味も感じられます。
この区画では1952年と1990年に植樹されたマサル・セレクションの古木が使われており、シルヴァン・モレはこの畑の個性を丁寧に映し出すべく、収穫・醸造・熟成に至るすべての工程で細心の注意を払っています。
＊ワインを休ませるために＊
札幌市南区、藻岩下。
藻岩山麓に佇むワインショップPetite-Foret（プティット フォレ）。
ワインが本来のポテンシャルを発揮できるよう、セラーでは徹底した環境管理を行っています。
太陽光（紫外線・可視光線・赤外線）・振動・強制対流（クーラー）・乾燥・温度変化（高温）・異臭・塩素・青かび等々、ワインにとって害あるものを可能な限り排除。また、洞窟を模した暗闇のセラーで休んでいるワインたちは、当店を旅立つその日までセラー・マスター以外の人の手に触れることはありません。
どうぞ安心してワインをお選びください。詳しくはこちら
＊ご購入をお考えのお客様へ＊
スタンダードワインから、超限定品まで。
ワインラヴァーの皆さまに「適正価格」でお届けすることを大切に考えています。
転売を防ぎ、本当にワインを楽しみたい方へお届けするための取り組みとして、当店のホームページでは一部のワインのみ価格を掲載しています。掲載のないワインの金額を確認されたい場合は、「お問い合わせ」よりご連絡ください。