*このワインは*
淡い黄金色。香りは白い花、柑橘、トーストした木の香に加え、パイナップルやアーモンドのニュアンス。味わいは緊張感と厚みが見事に共存し、果実の密度と酸のバランスが高次元で保たれています。無濾過・極少量のSO₂添加で造られたこのワインは、ナチュラルでありながら輪郭が明確。
樽香は控えめで、果実の純度とミネラルが中心にあり、余韻は伸びやかで長い。まるでコート・ドールのプルミエ・クリュを思わせる仕上がりです。
手摘み収穫されたブドウは、Les Tilles区画(マニー=レ=ヴィレール村、東向き)から。垂直空圧式プレス機でゆっくりと搾汁し、自生酵母による自然発酵。マセラシオンは13日間。新樽比率30%、228L樽で11ヶ月熟成。ポンプ不使用・重力を活かした醸造。瓶詰めは無濾過で行われ、SO₂は極少量のみ添加。生産本数はわずか3,802本(+マグナム120本/ジェロボアム13本)。
香り高く、密度の高い美しい味わい。クレール・ノーダンが目指す「自然な表現としてのピュアさ」を体現する一本です。
*アンリ・ノーダン=フェランとは*
ブルゴーニュ、マニー=レ=ヴィレール村に本拠を置く家族経営ドメーヌ。16世紀から続く家系の流れをくみ、現当主クレール・ノーダンが1994年に父アンリから継承しました。父アンリの時代に拡大した畑を基盤に、現在はオート・コート・ド・ボーヌを中心に22haを所有し、アロース・コルトン、ラドワ、ニュイ=サン=ジョルジュなどにも区画を持ちます。
クレールは醸造学のエンジニアとして世界各地で研修を積んだ後、家業を引き継ぎました。彼女は技術偏重のワイン造りを脱し、「観察・直感・自然との対話」を重視した哲学を確立。化学的介入を避け、必要最小限の手作業でブドウの生命力を引き出すことを信条としています。機械やテクノロジーは補助的な存在にとどめ、発酵から瓶詰めまで重力を利用した自然な工程を採用。サステナブルかつ人間的なアプローチで、土地の個性をそのままボトルに封じ込めています。
クレールはブルゴーニュの名門ドメーヌ・ビゾの当主、エマニュエル・ビゾ氏の夫人でもあり、両者に共通するのは「過剰な介入を排し、ブドウの生命力とテロワールをそのまま映す」という信念。その感性と精緻な造りが、ワインに独自の静謐な力を与えています。▶︎Domaine Henri Naudin-Ferrand
*オート・コート・ド・ニュイとは*
1961年に創設された、コート・ド・ニュイ地区の高地(Hautes Côtes)に広がるAOC。標高300〜400mの丘陵地に点在する畑で、日照時間を最大化するため南〜西向きに植えられています。昼夜の寒暖差が大きく、果実はゆっくりと熟し、酸をしっかりと保持。これにより、ワインには透明感・骨格・精密な酸が備わります。
土壌は主にマール質と石灰岩。下層に白亜質が多く、ミネラル分を豊富に含むため、ピュアで引き締まったスタイルを生み出します。
この冷涼なテロワールにおいて、シャルドネは上品で芯の通った味わいとなり、時に村名ワインを凌駕する品質を示します。
クレール・ノーダンの「Clematis」は、区画選定から発酵・熟成に至るまで全て手作業による精密な造り。自然醸造による柔らかさと、オート・コートならではの緊張感が調和し、AOCの枠を超えた完成度を誇ります。
*ワインを休ませるために*
札幌市南区、藻岩下。
藻岩山麓にあるワインショップPetite-Foret(プティット フォレ)。
私たちのセラーでは、太陽光(紫外線・可視光線・赤外線)・振動・強制対流・乾燥・温度変化(高温)・異臭・塩素・青かび等々、ワインにとって害あるものを可能な限り排除しております。また、洞窟を模した暗闇のセラーの中で休んでいるワインたちが、当店を旅立つその日までセラー・マスター以外の人の手に触れることはありません。どうぞ安心してワインをお選びください。▶︎詳しくはこちら
*ご購入をお考えのお客様へ*
スタンダードワインから、超限定品まで。
ワインラヴァーの皆さまに「適正価格」でお届けすることを大切に考えています。
転売を防ぎ、本当にワインを楽しみたい方へお届けするための取り組みとして、当店のホームページでは一部のワインのみ価格を掲載しています。掲載のないワインの金額を確認されたい場合は、▶︎お問い合わせ よりご連絡ください。
