「オレンジの花、白桃、柑橘類の要素を持つ正確な香りは、アニスや上質なスパイスに支えられている。味わいは緊張感と爽やかさがあり、素晴らしい凝縮感と余韻の長さがある。カイユレの教科書のようなワイン。15年以上熟成可能。」
2015年からコンスタントに93~96点を獲得しているキャヴェ。アベレージは脅威の94/100点 par Guide vert
シルヴァン・モレはシャサーニュ・モンラッシェの銘醸家、ジャン・マルク・モレの息子。妹のカロリーヌは同郷のピエール・イヴ・コランと結婚し、ドメーヌ・ピエール・イヴ・コラン・モレを創設すると同時に、自身のドメーヌも運営している。
一方、1995年に南仏へと渡ったシルヴァンは、リュベロンにブドウ畑を保有。しばらくはコーペラティヴにブドウを売っていたが、2002年に自身のドメーヌ、ラ・バスティード・デュ・クローを起こした。なぜ南仏かといえば、前妻がエクサン・プロヴァンス近郊にブドウ畑を持っており、初めてこの地方を訪れた際、惚れ込んだのだという。
2014年にジャン・マルク・モレの所有畑が生前贈与の形でカトリーヌとシルヴァンに分け与えられ、このヴィンテージからシャサーニュ・モンラッシェでもワインを醸造。リュベロンとシャサーニュ・モンラッシェ間は車で4時間に過ぎず、2週間ごとにシャサーニュへと戻ってきては畑仕事や蔵での作業に勤しんでいる。par Sylvain MOREY
妹、カロリーヌ・モレがリリースした2020カイユレはこちら。