「私たちの考察の中心にあるのは、仕事は何よりもまずブドウ畑で行うべきだという考えです。私たちの役割は、果実がそのルーツを十分に表現できるよう、できる限り目立たないようにすべきです。醸造と熟成は、スタイルを押し付けるのではなく、ヴィンテージとテロワールの独特で儚い表情を表現するものでなければなりません。ブドウの品質に自信を持ち、ワインを成長させることです。」par Domaine Dujac
クロ・ド・ラ・ロッシュの上に位置する標高の高い1級畑。デュジャックがここに植えたシャルドネから白ワインをリリースしたのは2000年。村名モレ・サン・ドニの白ワインとは性格を異にするタイトなミネラル感。
香りもシトラスが中心であり、じつにエレガントな白ワイン。ですが、2018年は例年よりもふくよかさも兼ね備えております。
モン・リュイザンは鉄分と粘土の少ない磔岩(れきがん)を含むバース階が露出した上に広がっており、この土壌はピノ・ノワールとシャルドネ双方に適しております。ここでは赤ワインがほとんどですが、同時に熟成タイプのオイリーでミネラル分を感じさせる上品な白ワイン(樹齢100年以上のアリゴテで造ったモン・リュイザンもあります)も生産されており、むしろ白ワインによってこの畑は有名になったといっても過言ではありません。
レモン、ライム、甘美でフレッシュな黄色い果実が口の奥で踊る、心地よく上品なブーケ。ここはもともとpHの低い土地で、このワインの気品を説明するのに役立っています。非常に長いフィニッシュ。」91-94/100点 par Jasper Morris