現在のシャンパーニュ地方にあたる場所は、実は18世紀までは主に赤ワインが生産されていました。瓶内二次発酵の技術が考案されるまで、白やロゼの生産をはるかに超える量の赤ワインが産出されていたという記録もあるほどです。19世紀になって発泡性のワインが有名になるにつれ、赤ワインの生産量は減少することになりましたが、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、オーブで造られる赤ワインの一部は、今でも高評価を受けています。
AOCシャンパーニュが発泡性のワインに限定されたため、1974年にAOCコトー・シャンプノワが制定されました。が、非発泡性のワイン生産に適した年にのみ造られるため、市場に出回ることは非常に稀です。
しかし、シャンパーニュ・ランスのノートルダム大聖堂で行われたフランス国王の戴冠式で供されていたことからも分かるように、コトー・シャンプノワ・ルージュのフィネス漂うスタイルは、実は古くから認められているのです。
コトー・シャンプノワの特徴は、淡い色調、軽やかさとフィネス、そして華やかな印象です。口当たりは柔らかく、心地よい果実味といきいきとした酸があり、塩味とミネラル感が感じられ、余韻は長く続きます。
アヴィーズのPierres Vaudonsのシャルドネを使用。平均樹齢35年。
ラベルは、ブルゴーニュ在住のアーティスト、Joyce DELIMATAによるデザインです。par De Sousa
生産量わずか300本の超限定品。