シャブリでもっとも広いグラン・クリュがこのレ・クロ。広い区画なので場所によりワインのキャラクターが随分と変わります。レ・クロは場所によって異なる勾配の斜面で、上部ではキツく、下部はより穏やか。上部の標高215m付近ではキンメリッジ階。下部の標高150mあたりでは肥沃な土壌で粘土質。
レ・クロの区画からは独自のタイプが生まれますが、それはミネラルを感じさせながらも濃密でたっぷりとし、またシナモンのようなスパイスと柑橘系の果実や蜂蜜のアロマが特徴的なワイン。
口に含むと感じられるボリュームは粘土質からのもので、若いうちに目立つやや硬質の閉じた味わいはキンメリッジ階の石灰岩に含まれる牡蠣などの化石に由来するミネラル分が影響しています。par CHABLIS
「澄んだ明るい色。香りは非常に力強いがバランスを失わず。白い果実とスパイス。果実味は終始変わらず上品。濃厚なスタイルもここでは十分美しいフィニッシュ」 93-95/100点 par Jasper Morris
ドロワン自身はレ・クロを「強いミネラルを感じる。クラシックな味わい。ヴァルミールより強く、グルヌイユよりエレガントと言えるが、他の畑との比較ではなく、「レ・クロはレ・クロ!」というスタイルがある。口に含むとナッツや、石灰、粘土のリッチさを感じさせる。」このように評しています。