1.15haの単一区画で、グラン・クリュの中でも最も古い樹齢(1958年と1959年)を持つワイン。さらにビオディナミの導入によって、樹のバイタリティが増した非常にクオリティの高いワイン。
力強さのあるバタール・モンラッシェと比べて、ビアンヴニュは優しい花のような香りがあり、よりしなやかなワインです。par Leflaive
「ルフレーヴの持つ多くの畑と同様、この畑も1958年と1959年に植樹された古木の恩恵を受けている。淡い色合いで、引き締まった緊張感のある香り。その後、現在のところ表現力の乏しい白い果実の背景があり、力強さはそこそこ。今はまだ静かな段階だと思う。時間が経てばすべてが明らかになるだろう」Tasted: November 2019. 92-96/100点 par Jasper Morris
ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェは、モンラッシェの丘の南西斜面にある小さなグラン・クリュ。シャルドネのみを栽培し、リッチでふくよかな白ワインを造っています。近隣のモンラッシェの畑から造られるワインほど名声はありませんが、それでも世界中で最も人気がある白ワインの1つ。
この3.7haの畑は偉大なル・モンラッシェの下斜面にあります。名前が似ているバタール・モンラッシェの畑とは定期的に関連付けられ比較されることが多い。ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェは、ピュリニー・モンラッシェ村に最も近く、バタール・モンラッシェの敷地の北東の一角を占めております。
ル・モンラッシェの向こう(上と西)にはシュヴァリエ・モンラッシェの畑があり、ピュリニーの1er Cru レ・ピュセルは北のビアンヴニュ・バタール・モンラッシェと同じ高さにあります。その下(東側)にはリュー・ディ・リュ・ルソーとレ・ザンセニエールがありますが、これらは基本的な村名クラスのピュリニー・モンラッシェと評価されています。
ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェは斜面の下に位置しているため、土壌は上の区画よりもやや豊かで深い。上の斜面の銘醸畑と同じ石灰岩と泥灰土で構成されていますが、粘土質の割合が高いのが特徴です。
土壌はまだ十分に痩せているため、ブドウの木は生き残るために懸命に働かなければならず、水分補給を求めて石灰岩に深く根を掘ります。その結果、ワインの凝縮感や骨格はやや弱くなり、力強さは増すものの、やや重くなるのです。
ジャン・クロード・バシュレのフラグシップであるこのビアンヴニュ・バタール・モンラッシェとの飲み比べもお勧め。世界中探してもこのワイン達の飲み比べを試したワインラヴァーは数えるほどしかいないでしょう。