*評価*
モメサン時代のクロ・ド・タール。
「スパイスと潰した赤い果実の香り。率直で、濃密でありながらしっかりとしていて、球形で集中したピノ・ノワール。抽出は控えめ。」97/100 par Guide vert 2018
*モメサンとは*
この素晴らしいワイン商はボワセ・グループに属し、そのワインのスタイルを定義する上で、賢明にも完全な自主性を認めています。ブルイィ地区のモンテルノにあるワイナリーの改修により、ドメーヌは非常に優れた設備を持つようになりました。フィリップ・バルデ(モメサン社長)は、ブルゴーニュの影響を受けた醸造技術(部分的除梗、木樽熟成)に回帰し、とりわけブドウの供給業者と賢明なパートナーシップを結び、可能な限り最高のブドウ原料を入手することで、ボジョレー地区で最も優れたワインを生産することを目標としています。生産されたワインを見ると、ワインに対するアプローチは、すでに成功していると言えるでしょう。
モメサンが最も有名になったのは、1932年にモレ・サン・ドニにあるグラン・クリュ、クロ・ド・タールを購入したことです。この畑はモメサンが2017年に億万長者のフランソワ・ピノーに売却するまで所有していました。par Mommessin
(モメサンは1932年から2017年までクロ・ド・タールを所有し続け、その後2億2500万ユーロ以上と思われる金額でフランスの億万長者フランソワ・ピノーに売却)
*クロ・ド・タールとは*
クロ・ド・タールは12世紀半ばにラ・フォルジュと呼ばれる区画がノートルダム・ド・タール修道会の修道女に売却されて以来、モノポール(所有者が一人の畑)であり続けています。
この畑はもともとノートルダム・ド・タール修道院の修道女たちによって耕され、15世紀になって初めて囲われて「Clos(閉じた畑)」となりました。修道女たちは18世紀末のフランス革命までこの地を独占していました。
クロ・ド・タールはフランス革命を生き延び、国家によって一つのエンティティ(一般に、単一の組織、存在、または単位を指すために使われます。この場合、クロ・ド・タールの畑全体とそれに付随する権利や財産を指しています。)として押収された後、オークションで売り出され、マレ=モンジュ家によって取得されました。モメサンは、ブルゴーニュのグラン・クリュ・アペラシオン公式設立直前の1932年に、このドメーヌとその葡萄畑を購入しました。
クロ・ド・タールは1939年1月に、その土壌の質に基づいてグラン・クリュの地位を得ました。
畑はコート・ド・ニュイの他のグラン・クリュと同様、クロ・ド・タールもピノ・ノワールのみを栽培していますが、ブドウの木は斜面を登るのではなく、南北に列をなして植えられています。クロ・ド・タールは6つの区画に分かれており、土壌の構成やアスペクト(ぶどう畑の向きや斜面の方向を指します。)は微妙に異なりますが、全体的には岩石質の石灰岩と泥灰土で構成され、南東に面しています。
クロ・ド・タールの6つの区画は、さらに小さな区画に細分化されています。
ブルゴーニュのグラン・クリュとしては広い7.53haの畑は1つのドメーヌの手に委ねられているため、多くの生産者が所有する畑から生まれるワインよりも、この区画から生まれるワインのスタイルは一貫しています。クロ・ド・タールの石灰岩(畑の下部に集中)と水はけのよい泥灰岩土壌の組み合わせは、力強さとエレガンスのバランスのとれたワインを生み出します。
ちなみにグラン・クリュの基準を満たさないクロ・ド・タールのワインは、ラ・フォルジュ・プルミエ・クリュとして販売されています。
*ワインを休ませるために*
札幌市南区、藻岩下。
藻岩山麓にあるワインショップPetite-Foret(プティット フォレ)。
私たちのセラーでは、太陽光(紫外線・可視光線・赤外線)・振動・強制対流・乾燥・温度変化(高温)・異臭・塩素・青かび等々、ワインにとって害あるものを可能な限り排除しております。
また、洞窟を模した暗闇のセラーの中で休んでいるワインたちが、当店を旅立つその日までセラー・マスター以外の人の手に触れることはありません。どうぞ安心してワインをお選びください。詳しくはこちら
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